共生 クマネズミさんとのつきあいに学ぶ 2023.12.15 2024.02.17 古い我が家の屋根裏にクマネズミたちが住みついて、あれよあれよという間に繁殖した時の事です。天井裏がうるさくてしょうがない程になり、天井板をカリカリ噛んでいるような音までし始めたので、さすがに放置しておくことは出来ません。まだ屋根裏だけですが、野菜類の処理を扱っている部屋もありますので、居住空間にまで侵入されることは絶対に防がねばなりません。最初の作戦は、屋根裏にネズミ捕りを仕掛けて捕獲しては山に返す、というものでしたが、まったくつかまりません。動物除けの音の出る装置を何週類も設置してみましたが、一週間ほど静かになるけれど、また戻ってきてしまいます。色々調べて観ると、粘着シートや毒餌を使い、殺処分するものが主流となっていて、ホームセンターでも販売されています。でもそれは、やりたくありませんでした。クマネズミはとてもかわいいのです。自分だって知らないうちに虫を踏んだりして殺しているでしょうけれど、意図的に苦しめた上に殺すのは、抵抗がありました。馬鹿言っているんじゃない、それどころではない、仕方ないではないか、と知人たちから怒られましたが、どうしても気が進みませんでした。絶対に殺してはいけない、かというと、そういうことではなく、人により場合により一概には申し上げることは出来ないでしょう。でも私はエネルギー使いとして、いろいろな存在さんたちとの協力の和やコミュニケーションネットワーク、その信頼関係を取り戻す方向で取り組んでいる途上にいます。こちらが大けがするとか、命に関わるとか、そういう事態でもありません。にもかかわらず自己都合優先の安易な方法で、殺して排除するのでいいのだろうか、このままでは何か微細で精妙なチューニングを損なってしまうのではないか、というひっかかりがありました。 (なぜそれが大切か、後で気づいたことがありました。そ、そうだったのか! 長くなるので、それは別の記事で載せることにします。)ひとまず、専門業者に相談しました。その業者さんは市から紹介していただいた処でしたが、建設現場の責任者をやっていた知人からも、信頼のおける老舗の会社だと太鼓判を頂き、連絡しました。その業者さんは、殺処分を極力避けたい意向を快諾してくれて、ネズミの侵入口を1カ所だけ残してあとは塞ぐ、という施工をしてくれました。クマネズミは用心深いので、出入り口が2か所以上あるかどうかを確認して、その家に入るかどうかを決めるのだそうです。施工して1-2週間して侵入していないことが確認できれば、最後の一か所も閉じて、作業終了となります。こうすることで、毒餌も粘着シートも使わずに、追い出せるというのです。さすがプロ! そんな妙案があるとは思いもよりませんでした。早速施行していたきました。それでもとても古い家なので、意外なところからも侵入口がみつかって、またそこを塞いで様子を見る、ということを幾度か繰り返すことになりました。一筋縄ではいかない家だ、とベテラン職人に言わせたほどの状態で、おもいのほか時間がかかりました。根気よく対応して頂き、待って待って、2か月過ぎる頃、業者さんが申し訳なさそうに言いました。「ここまでやって駄目だとしたら、このまま放置していると屋根瓦の隙間から入り始める可能性も出てきます。もしそうなったら補修に莫大な費用がかかってしまい、私どもでは手に負えません。ですから今の段階で、完全に戻らなくする必要があります。もう少し待って駄目なら、残された方法は毒餌などを使うしかありません。」ここまで丁寧にやって頂いた上でのことですから、私は了解するしかありませんでした。あとは祈るしかありません。心の中で我が家に住んでいたクマネズミの群れの魂に祈りました。「全力は尽くしました。でも今度ばかりはどうしようもありません。お願いします、出て行って下さい。」それからこまめに業者さんが来て、新しい足跡が雨どいなどについているかをチェックしてくれました。そんなことを繰り返しながら、また半月ほど経ちました。足跡ついていない、足音もしない、、、。施行開始から3か月ほどかかりましたが、最終的に殺処分なしで、クマネズミさんの群れに出て行ってもらうことが出来ました。他の住宅に行く可能性もありますが、近隣には山も森もありますし、他にも住処はみつかるでしょう。ただ、殺さなくても追い出せる、” これしかない、無理だ ” と思ってる場合でも、他にも方法はある、ということをお伝えする為に、こうしてサイトに載せることにしました。 この記事でご紹介した方法は、ネットで検索しても出てきませんでしたので、ほとんど知られていないようです。業者さんの作業を見せてもらったおかげで、自分の家の構造、屋根裏がどうなっているのか、壁との関連や屋根裏への登り方など、いろいろな情報を得ることも出来ました。今回お願いしたのは、とても良心的な老舗の業者さんで、地域で信頼されているところでした。値段は良心的、アフターケアサービスも無料でついていました。時間をかけて丁寧に、誠心誠意やって下さるスタッフの方々への感謝の気持ちで、来ていただくたびに、飲み物やお菓子や、畑で採れた作物をお土産にお渡ししていました。そしてそれは楽しいひとときでした。こういう出会いは大切にしたいものです。 本質生命体同士のコミュニケーション 宇宙・自然界のコミュニケーションへ移動 https://harmonya.club/hadou_category/network/ 関連 Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it 記事のタイトルとURLをコピーする 投稿者: harmonya共生 気象の変化におもう 野生動物とのコミュニケーション