想念観察(内観)・瞑想
静けさとつながる 無の瞑想(ノーマインド瞑想)
何かしないといけない、と常に忙しく働く思考を解放して、心の静けさと平和を取り戻していく瞑想をご紹介します。
深く本質とつながるには静寂を知ることです。最大の動の極みは静止です。無限の領域は、絶対制止系です。
行動することは物質界の基本でそれも大切ですが、最奥においては何もしない領域の無限力を知っておきましょう。
絶体絶命の人生のどん底でそれは起こりました。
両親の介護に疲れ果てていた私は、数年ぶりに
ほんの数時間ですが、初めて一人になれる時間を持つチャンスがきました。
あまりの人生の崩壊ぶりに、もうどうしていいかわからなくなっていました。
けれど驚いたことに、私は一人になったとたん、思わず知らず椅子に胡坐をかいて座っていました。
そしてまったく何も考えないで、ただただじっと座り続けました。
あんなに何も考えず思考停止となったのは、生まれて初めてのことでした。
姿勢なんてどうでもよくて、首はがくっとうなだれていました。
ほんとうに何も考えないで、ただただ息をするのみでした。
どの位経ったのか、頭はすっきり冴えて、心も体も整い、元気に戻っている自分がいました。
あまりの回復に驚きました。いやあ、人間、最善を尽くしてもほんとうに絶体絶命の時って、ついにいよいよ本領が動き出すものですね!
最低限の生存に必要なこと以外は、すべての活動を停止している間に、自動的に本源へアクセスして、エネルギーチャージが行われたのです。
この体験ののち、時間があるたびにこの瞑想をやるようになると、心身が整い、気力も湧いて気づきも増えて、どん底だった事態はどんどん好転していきました。
のちになって、わたしがやったのは、「ノーマインド(無心)」と呼ばれる覚醒者の瞑想ととても似ていると知りました。
いつも忙しくはたらいている思考をストップしていると、脳神経回路の自動修復機能が働いて、自ずと脳神経を整えてくれるのだそうです。
神経回路だけではありません。この瞑想のすごいところは、あらゆる領域で修復が起きることです。
ただ無心でいる習慣を続けているうちに、自分の本質、奥とつながる感覚を持つようになります。
静けさ、落ち着き、心地よさ、エネルギッシュ、、、こうした感覚は瞑想を終えた後も続きます。
多幸感を伴うこともありますが、おおむね静かです。
何度も体験しているうちに、繋がっている実感とはこういう感じかと、わかるようになります。
無の瞑想
でるだけ心地よく感じる静穏な場で行いましょう。真っ暗闇ではなく、少しライトをつけるなど、薄明りのある環境にしておきます。
1 深くてゆったり呼吸をします。
胸のあたりは 暖かいですか? 硬いですか?
もし硬かったり、冷たかったりしたら、
柔らかく 暖かくなるまで深呼吸をしたり、
愛で包まれるイメージを持つなどして
ハートチャクラを緩めておきます
2. 楽な姿勢で一人静かなところに座り、軽く目を閉じてじっとしています。背筋はすっと伸ばす方がいいでしょう。
3. ただ何も考えないで、じっとしています。
もし想念が浮かぶなら、観て流す、観て流す、をします。
慣れてくれば、すっと消えていきますが、最初は、その想念を川の葉の上に載せて、流れ去っていくイメージでもいいです。
瞑想に慣れていない場合は、何もしないでじっとしていることに居心地悪く感じるかもしれません。
その場合は瞑想に少し動きを加えて、まずは瞑想というものに慣れましょう。
例えば、吸って吐く息に意識を向けて、それを観ています。
あるいは、想念観察ノート26ページのような、
イメージを加えます(光の瞑想 :後ろにページを載せておきます)。
もしじっとしていることで不快が続くなら、
それはやり方が適していません。
そういう時は運動と一緒にやることをお勧めします。
例えば、気功の動功もいいですし、太極拳でもいいです。
動功のひとつ:力を抜いて両手を前後にぶらんこのように揺らすだけ、
これを5分から10分やってみましょう。
あるいは、
両手を平泳ぎのように両手で水平にゆーっくり宙をかいて、軽くハミングする(音声を出す)
単純作業の繰り返しを加えてもいいでしょう(ナダブラーマ)。
こういうことに慣れてきたら、じっと何もしないで座り続けます。
4. 時間は自由です。10分でもいいし、30分でも60分でもいいです。
心地よく、繋がったらOK つながらなくてもOK いずれ整います。
5. あまりに気持ちよくなると、こちらの世界に戻ってきたくないという誘惑が来ますが、しっかり日常生活の意識・正気に戻します。
目を開けて、肩を軽くたたいたり、首をさすったり、水を飲んだりして、体を動かし体の感覚をかんじることで、現実世界に意識を戻します。
地面から浮いているようなふわふわ感のまま外を出歩かないように。
必ず地に足がついた、正気に戻してから、生活に戻りましょう。
何かしないといけない、と常に忙しく思考を働かせている現代人の自我意識を開放して自由に解き放つ瞑想です。
一人で静かになれる場所を確保して、できれば毎日、短時間でもいいので習慣にして続けると、心の安定が容易になります。
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