自分が認識できる外の世界というのは、自分の発振と同調したものが現象として外に現れているだけです。
逆に言うと、自分に持ち合わせのないものとは、出会えません。
ニュースや噂を聞くこともないので、この世に存在することさえ、知り得ません。
自分に発振がないもののことは、想像することも出来ず、全く認識できないのです。
ではなぜ同じ発振のものとは出会えるかといいますと、共鳴現象が働くからです。
ギターの弦を鳴らすと、すぐそばにある別のギターの弦が鳴り出すことがあります。
同じ振動を持つ弦が共鳴しているのです。これを共鳴現象といいます。
池に石を投げ入れると、ポチャンと落ちて水紋が広がり、岸にぶつかるとまた中心点に戻っていきます。
これも広義では共鳴現象であり、これと同じことが、世界のあらゆる場面で起こっているのです。
あなたが誰かに馬鹿野郎と言えば、誰かから馬鹿野郎と返ってきます。
あなたが感謝のおもいを抱いていると、感謝されることが起きてきます。
ともあれ、私たちは自分の発振と同調共鳴したものを、様々な人や物や現象として外界に映し出して体験しています。
どんなに恐ろしい敵、どんなに嫌な出来事が起きたとしても、究極的な意味においてあなたの範囲を超えることは起きていません。
あなたの体験において、あなたを脅かす絶対的な ”外” や ”他” というものは存在しないのです。
ですから貴方は単なる被害者なんかではありませんし、外に脅かされる無力な弱者でもありません。