この記事を読んで、いくつか思うところがありました。
50年前といえば、農家ではまだ種の自家採取が広く行われていたと言われています。作物の花を咲かせ、種を取るために一定期間そのまま育てるため、結果としてミツバチを含む多くの昆虫が訪れる環境がありました。
また当時は、現在よりも農薬の使用量や種類が限定的だった時代であり、昆虫にとっての生息環境は今よりも連続性があった可能性が指摘されています。近年はネオニコチノイド系農薬などの影響や、単一作物による大規模農業(モノカルチャー)、生息地の分断などが、ミツバチを含む送粉昆虫にストレスを与えている可能性が研究されています。
一方で注意点として、ミツバチの「寿命が短くなっている」という表現は、厳密には野外個体の寿命・コロニー全体の存続・女王蜂と働き蜂の役割の違いなどが混ざるため、単純に一つの寿命として語るのは難しい部分もあります。実際には、個体の寿命だけでなく、巣全体の崩壊リスク(コロニー崩壊症候群など)として問題が議論されることも多いようです。
また、ミツバチは必ずしも「人間に蜜を搾取されて弱る」というわけではありません。養蜂では基本的に、蜂が生活できる十分な量の蜜を残したうえで採取が行われており、むしろ人間の管理下にあることで冬を越えやすくなる場合もあります。ただし、環境全体の悪化や病害虫の影響は別の問題として存在しています。
このあたりはまだ研究途上の部分も多く、単一の原因に結論づけることはできないようです。
もし詳しい方がいらしたら、ぜひ教えていただきたいと思います。