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時空の仕組み

大安心の歓びのステージへ

宇宙の構造

現実とは何か

最初のショック

昔、初めてディズニーランドを訪れて、ミッキーの舞台ショーを観ていた時にそれは起こりました。

舞台の上のミッキーマウスが客席後ろの方を向いて呼びかけると、客席後ろの壁にスポットライトが当たり、壁にかかっていたカモシカのはく製(人形)が動き出して、生きているかのようにミッキーと会話を始めました。

ところが、話が終わりミッキーが他所を向くと、スポットライトは消えて、先ほどまでとても人懐こく話していたカモシカは、ただの物体になって暗闇で目を開けたまま凍り付いたように静止しました。

多くの人は明るい舞台に夢中で気づきませんが、私はカモシカのすぐ近くにいたので、そちらの方が気になって、血の通った友達だと感じたものが暗闇の冷たい物体に戻り、幻想だったことにショックを受けました。

それから再びスポットライトがカモシカに当たると、また友達のように愉快に動き話し出しましたが、気づいてしまった自分にとっては違和感しかありませんでした。

でもおかげで、世界というもののからくりは、スポットライトを当てると動き出す幻想にすぎないのではないかと、おもうようになりました。

次のショック

ものすごく心が動揺してしまう出来事が起きた時、近所の公園を歩いていたら、木も大地も空気も何もかもがぐるぐると周り、風景のかたちが回転しながらぐにゅんと歪んでしまいました。そんな馬鹿なと思いましたが、見慣れていた景色は何か重力のようなものに引っ張られるようにどんどん歪みを強めていきます。

この時、心の動揺は続いていましたが、自分の中の冷静な観察者も目を覚まして、心によって世界が変形すらしてしまうという世界のシステムに興味を持ち、感心していました。


この二つのショック体験から、現実と信じている世界はどのように出来ているのか、観るものと観られるもの、その相互作用であり、相手を変え場所を変えても同じようなことが繰り返されるのは、時空というスクリーンを励起している情報(スポットライト)が変わっていないからである、変われば映し出されるものも変わる、そういうことかなと。

そうであるならば、なんとまあ、すべての事象は大いなる独り言ではないですか。
仏陀が生れたとたん三歩あるいて天上天下唯我独尊と言った、という伝承はこれを示していたのかもしれません。(三歩はあっというまという意味であり、世界を構成する基本の数字は3です。)

最初に気づいた時は、この世界はまったくひとりのことであり、絶対的な他者がいなくなるものであり、ひとりぼっちになってしまうので、とても寂しいのではないか、と抵抗を感じて認めたくありませんでした。

でも後になって、どのような現象であってもものともしない、圧倒的なエネルギー※(本源 実存)に満たされる感覚を味わった時、それは寂しいものではないことがわかりました。それどころか歓びと大安心に満ちていくのです。

※意識の焦点どころではない圧倒的なものです。


写真 2025年 ハルモニア管理人の日常の一コマです。
羊の大きな鳴き声も聞こえるし、カモミールのいいにおいがします 

黄色の楕円は 2009年 富山 尖山 に登った時のものです 日月さん撮影