顕在意識は、身体が安全に保たれるように働く制御機能のようなもので、意識全体の中ではおよそ5%程度で十分に機能するものではないかと捉えられます。
たとえば、高いところから不用意に飛び降りないようにしたり、熱いものに触れて火傷をしないようにしたりと、個体を守り、現実世界で安全に行動するための働きを担っています。
本来この顕在意識は、生命活動を現実の中で安定させるための重要な機能ではありますが、全体の中心というよりは補助的な役割として働くものと考えられます。
しかし現代では、自我(エゴ)や欲求の働きが強く拡大し、その結果として顕在意識が過度に前面に出て、意識の中心のように機能している状態も見られるようです。
その状態では、思考や判断が自我に強く引き寄せられ、本来の生命の流れや自然との調和から距離が生まれることもあると感じられます。
一方で、より深い意識の領域──本質生命体や宇宙意識と呼べるような領域こそが、意識全体の中心にあるのではないか、と捉えられます。
そのため想念観察(内観)では、思考や欲求に巻き込まれる状態から距離をとり、意識の中心をその本質的な生命の領域へと戻していくことを大切にしています。
それは自我を否定することではなく、自我を必要な機能として適切な位置に戻し、全体のバランスを回復していくプロセスともいえるものです。
そのような状態が、より自然本来の流れに沿った在り方なのではないかと捉えられます。
ー 宇宙の意思を我が意思と成す ー
標語にするとこんな感じでしょうか
そして想念観察(内観)は、顕在意識を本来の割合に戻す取り組みのひとつです。